司法書士への扉

10回以上受験合格した補助者受験生の軌跡

口述模試(令和1年編)

司法書士試験筆記試験を合格された方おめでとうございます。
次の口述試験にパスすると司法書士の資格を取得できます。
口述試験は遅刻せずに出席すれば合格する試験と言われていますが、筆記試験から約3ヶ月間、登記法や司法書士法に全く触れてない方もいらっしゃると思います。
そこで予備校の口述模試を1社は受験された方が安心できると思います。
また「合格おめでとう」とスタッフの方が満面の笑みで祝ってくれるので、報告がてら行くのも良いかもしれません。
昨年(平成31年)、口述模試を受講した感想を記載しておりますので、ご覧いただければと幸いです。
https://shihou-syoshi.info/blog/2018/10/09/2018-10-09-103723/
また、各社の口述模試をまとめましたので、参考になれば。


LECTAC 伊藤塾 辰巳 
 料金 2000円(主要講座受講生は無料) 3100円(2018年,2019年主要講座受講生は無料) 無料(有料講座受講生及び合格体験記執筆必須) 無料(合格体験記等執筆不要)
 受験地 全国主要都市  全国主要都市 東京・名古屋・京都・大阪 東京・大阪
 特典 2019ブレークスルー口述対策編 口述試験対策レジュメ 口述試験マニュアル受験の手引きと本試験再現付問答集(過去問集)
 その他試問:15分
アドバイス:5分
 記載なし試問:15分
アドバイス:15分
試問:15分
アドバイス:20分
    

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口述試験(平成30年度再現編)

            待合室から試験会場まで廊下を移動し、ポツンとおかれた一つの椅子に腰かけて数分待つと、室内からチーン、チーンと呼び鈴が聞こえます。

試験スタートです。

ノックして入ります。

50代後半くらいの男性お二人が試験官でした。

試験官の指示のとおり、二つ椅子があるうち、左側に着席し、右側に鞄を置き、着席します。

試験官との質疑応答はQ&Aの方式で記載します。

それでは、口述試験をはじめます。

口述試験受験番号・氏名・生年月日を教えてください。

→〇〇 〇〇 〇〇(筆記試験番号ではなく口述試験の番号)です。

不動産登記法商業登記法司法書士法の順番で質問しますので、よく聞いてお答えください。

ますは、不動産登記法について質問します。

登記識別情報を正当な理由で提供できない場合、どのような手続きをとりますか。

→登記官から登記義務者に対して、登記申請があったこと及びそれが真実であることを申し出る旨を通知する書面を発送します。発送日から2週間以内に、登記名義人から真実である旨の署名実印による押印の申出があったときにはじめて登記の実行されます。

2週間経過するとどうなりますか。

→却下されます。

登記の年月日はいつになりますか。

→登記の申請が受付されたときです。

オンラインの場合、事前通知は書面でされますか。

→はい。

事前通知をしなくてもいい場合はあるか。

→資格者代理人が本人確認証明情報を提供し、または公証人の本人認証がされた情報を提供し、登記官が相当と判断したときです。

(「相当」という文言がキーワードだったようです。)

上記本人確認情報をする場合に事前通知が不要となる理由は何ですか。

→(ん?やばい。)

申請に関与した資格者代理人が面識がある場合はその旨。ない場合は1号2号書類等並びに当該権利を取得した経緯等を確認し、本人に間違いがないという証明があるからです。

1号2号書類の違いは何ですか。

→1号書類は、運転免許証等写真付き本人確認書類で1通必要です。

2号書類は、健康保険証等写真なし本人確認書類で2通必要です。

資格者代理人の本人確認情報は、当該申請代理人でない場合もできますか。

→できません。

登記識別情報を提供できない正当な理由とは何ですか。

→不通知、失念、円滑障害、取引支障、・・・失効です。

次に商業登記法にうつります。

(試験管が代わる)

清算株式会社について質問しますので、

特例有限会社は考慮せず、特例有限会社ではない株式会社を前提として回答してください。

清算人の登記事項をお答えください。

清算人の氏名、代表清算人の住所氏名です。

就任年月日は登記事項ですか。

→登記事項でありません。

(初めてするときの話かな。。。)

清算株式会社の清算人の選任手続きについてお聞きします。

どのようにして選任されますか。

→(ええっと、4つのうち2つだったから)

定款または株式総会により選任です。

それでは就任承諾書が必要なのは、どのような場合ですか。

→定款または株式総会により選任です。

就任承諾書にかかる印鑑証明は要りますか。

→不要です。

次に司法書士法について質問します。

(試験官が代わります)

司法書士の業務と懲戒についてお聞きします。

司法書士の業務を簡裁訴訟業務は除き3つ答えてください。

→登記又は供託の代理

法務局又は地方法務局に提出する書類の作成

裁判所若しくは検察庁に提出する書類又は筆界特定の手続において法務局若しくは地方法務局に提出する書類を作成することです。

懲戒事由は何ですか。

→戒告、2年以下の業務停止、業務禁止です。

業務禁止の二つの効果は何ですか?

→欠格事由になります。

(ここで助け船があり、その効果ははどうなりますか?)

必要的取消事由になります。

(試験管お二人が顔を見合わせたうえで)

以上で、口述試験を終わります。

お疲れ様でした。

→ありがとうございます。

一礼して退出すると、案内係りのが待っておられ、控室に戻らないようにと釘を刺されながら法務局を後にしました。

これで長い受験生活に終止符が打たれました。

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口述試験(平成30年度総括編)

            <strong>合<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B3%CA%C4%CC">格通</a>知と受験票</strong>

筆記試験に合格すると、成績通知書とは別に、管区法務局から口述試験受験票が簡易書留で届きます(東京法務局管区は普通郵便のようなので、管区により異なるかもしれません)。

その受験票には、口述試験を受ける時間が「午前」か「午後」か記載されています。

私の受験したブロックでは、筆記試験の受験地や受験番号により、午前・午後が決まりましたので、願書を出すときは注意が必要かも知れません。

なお、不正を避けるため、午前午後で問題は異なります。

勉強方法と対策

筆記試験後、全く勉強していなかった私は、自分だけ落ちるのではないかと不安になり、各予備校で開催される口述模試を受験しました。

各予備用でテキストが配布されるので、頻出論点と過去問を確認し、TACのテキストが読みやすかったので、3回ほど読んで試験に挑みました。

また、司法書士法第1条及び第2条並びに司法書士の義務は、必ず出ると言われていたので、毎日暗唱し、完璧にしました。

 試験前日

スーツを着て、名前を言えたら合格する。

泣き崩れて問答できないようなことがなければ合格する。

不合格でも来年筆記試験を受験せずに、口述試験を受験できる。

という事前情報があったので、気持ちの余裕があったはずですが、前日は一睡もできずに当日の朝を迎えました。

試験当日

試験会場である管区法務局には、集合時間の10分前には到着しました。

午前の部を受験する全員が大会議室(控室)で一旦集まり、当日の流れや注意点を確認します。

そして口述試験は別室に移動し、受験しました。

受験する順番は列毎に番号の書かれた紙製のくじに記載された順番に行われました。

一人15分の時間配分があるので、最後の方は3時間近く待つことになります。私は、8番目でしたので、2時間くらい待ちました。

控室では、各予備校の口述模試のテキストを読んでいる人、研修の資料を読んでいる人、寝たそうになっている人、気分転換(?)にトイレに行く人(カンニング防止のため法務局職員が同行されます)がいました。私は、心配性なので、各予備校で一番使いやすかったTACのテキストを再確認して過ごしていました。

そして、順番が回ってくると、司法書士試験受験票のコピー記載の「氏名、生年月日、住所」の確認をします。受験後には控室には戻ってこれないので、持参した荷物を全て持つよう指示され、別室の会場に向かいます。

具体的な内容は、<口述試験(平成30年度再現編)>に記載しています。

総括

受かります。

集合時間に遅れても、受験開始時間に遅れなければ受かります。

全く勉強していなくて答えられなくても、受験番号・名前が言えれば受かります。

とりあえず、司法書士法1条、2条、司法書士の義務を覚えておければ乗り切れます。

不安な方は、予備校の口述模試にいき、雰囲気を味わいましょう。

そこで、もらうテキストを読んでおきましょう。

口述模試に行くと、写真を撮られたり、合格までの勉強法等を書かされたりしますが、乗り切りましょう。

それでは、口述試験頑張ってください!

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簡裁訴訟代理等能力認定考査(問題、解答用紙編)

            <!-- wp:paragraph -->

昨日(令和元年6月2日)は、簡裁訴訟代理等能力認定考査でした。
司法書士に合格し、100時間の特別研修を受講して、はじめて受験できる試験です。

まずは問題冊子から。
司法書士試験の問題冊子は、中綴じ製本されていますが、認定考査では、片面のみ印刷されたA4用紙の左側に二箇所ステープラーで綴じられている。
答案構成用紙はないため、見開きの左側ページ(印刷頁の裏面)に時系列や図を書き込むことで、答案構成用紙の代わりとなります。

解答用紙はA3両面1枚のみで、各小問ごとに罫線が引いてあるため、開始前にある程度分量を知ることができます。

次回は、考査の内容を書きたいと思います。

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計画方法(記述編)

            <!-- wp:paragraph -->

記述問題で大切なのは、次の5つだと思います。

  1. 雛形を覚える。
  2. 解法を決める。
  3. 決めた解法に従い、問題を解きまくる。
  4. 本試験問題に慣れる。
  5. 他の受験生と議論をする。

どれだけ解法を整えても、雛形を覚えてなければ答案を書ませんし、その逆であっても時間内に書き切ることができません。

したがって私は、片道30分の通勤時間を利用し、ひたすら雛形学習をしていきました。

そして、いろいろな講師の無料ガイダンスを受講し、自分なりの解法を構築しました。
私は答案構成用紙を使用せずに登記記録に書き込む派でしたが、いろんな解法動画を見て、答練で試して、自分に合った解法を見つけて欲しいです。

解法が決まれば問題を解きまくります。
理想は一日一問ですが、兼業受験生は時間がないと思います。
そのため私も週1回の答練でしか問題を解けませんでした。
ただし、司法書士事務所で補助者をしていたので、
実体はなにかを常に考えて、自分の解法通りに書類作成していました。

答練問題に慣れすぎると、よい意味で不完全な本試験問題を解くことができません。
私は、本試験の2日前は平成29年、3日前は平成28年・・・の要領で、
本試験前2週間、15年分の過去問を毎日解いた結果、
本試験問題独特の作問に慣れていきました。

ただ、記述でいつも一定程度の点数を取ることができたのは、
他の受験生と議論をする機会があったからだと思います。
自分の解き方を改めることも、真剣に悩むことも、
講師の授業や参考書では理解できなかったことを教えてもらうこともできました。

したがって、私が合格できたのは、一緒に戦った仲間がいたからだと思います。
一緒に問題を解いてから、真剣に議論し合える場を、ウェブ上か、現実にかは分かりませんが提供できればと思っています。

計画(択一編)

            <!-- wp:paragraph -->

合格した年以外は、計画性が足りませんでした。
「計画性がなく、闇雲に学習していた。」
「計画が無理があり、最後まで続かない。」
というのを長年の経験からわかっていました。
そこで、
不合格の事実を知った9月末から、
本試験までの長期計画を立てることにしました。

具体的には、次のタームに分けて計画をたてました。
なお、週に一度は、答練や模試を受講するので、その日を除いて計算しています。
本試験まで、全範囲を6周できる計算になります。

  • 年内
  • 1月から3月
  • 4月から5月
  • 5月から6月15日まで
  • 6月16日から前々日まで
  • 前日

主要4科目(毎日学習)
全頁÷上記期間の日数

それ以外の科目(隔日)
全頁÷上記期間の日数÷2

受験日に近づくほど、1日のノルマがが多くなりますが、
勉強するにつれ、理解が深まり、記憶している内容も多くなっていくので、
それほど難しいものではありませんでした。

また、私にとって、試験勉強は、
試験日「前日」のためにあると考えていました。
そのため、普段の学習では、

  • 分からないところ、記憶できないところにマークを付ける。
  • 間違えるたびに色を濃くしていく。
  • 毎回間違えるところには付箋を貼る。
  • 科目を超えて、類似・比較分野を明確にする。
  • 等、可視化していきました。

    そして、試験前日に、
    付箋のある場所やマークの濃い箇所を見ていき、
    論点や知識を脳に叩き込みました。

    司法書士試験3ヶ月前の勉強時間

                <!-- wp:paragraph -->
    

    私は、司法書士事務所で働きながら勉強していたので、
    絶対的な時間がありませんでした。
    そこで、タイムスケジュール(本ブログ)と試験までの計画(次ブログ)を立て、
    その計画に従い勉強してきました。
    具体的には、次のとおりです。

    平日
    05:00-08:00 勉強
    08:20-08:50 通勤(雛形:不動産)
    08:50-18:30 仕事
    18:30-19:00 通勤(雛形:商業)
    19:00-21:00 夕食、入浴、子供と遊び
    21:00-23:00 勉強
    ⇨6時間

    土曜日
    05:00-08:00 勉強
    08:20-08:50 通学(雛形:不動産)
    08:50-18:30 勉強(受験会場の図書館)
    18:30-19:00 通学(雛形:商業)
    19:00-21:00 夕食、入浴、子供と遊び
    21:00-23:00 勉強
    ⇨15時間40分

    日曜日
    05:00-08:00 勉強
    08:20-08:50 通学(雛形:不動産)
    08:50-18:30 答練・模試(予備校)
    18:30-19:00 通学(雛形:商業)
    19:00-21:00 夕食、入浴、子供と遊び
    21:00-23:00 勉強
    ⇨15時間40分

    仕事で残業になるときもありました。
    そんなときは、勉強時間を確保するために、
    平日の睡眠時間を削っていきました。
    肉体的にはボロボロでしたが、
    頭は冴えていました。
    それは、直前期にスケジュールどおりに勉強することで、
    不安を感じる隙間もなかったからかもしれません。

    次は、試験までの計画を書こうと思います。

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