司法書士への扉

10回以上受験合格した補助者受験生の軌跡

司法書士新人研修(総括)

            研修が終わりました。

前回のブログから久しぶりの更新です。

研修と仕事の両立は、正直厳しかったですが、はじめてできた同期と勉強し、議論し、飲み明かし、充実した日々を過ごしました。

ブロック研修が始まる12月から3月までは、年末年始を除きほとんど休みがないので、仕事をされている方は体調管理だけは気をつけた方が良いと思います。

ブロック研修では、3、4日を超過して休むと修了認定がもらえません。また、特別研修では、15分以上遅刻すると欠席扱いとなり、正当事由があっても2日以上休むと修了認定されず、また来年に受講することになります。

それでは、研修内容について振り返ってみようと思います。

ブロック研修では司法書士の業務内容について教わります。ほとんど座学なので、眠気との戦いでしょうか。 司法書士は、登記や裁判業務だけでなく、ADRや成年後見など、いろんな分野で活躍されている方が多く、自分の知らない分野教わることができました。

中央研修では、平日の3日間かけて、要件事実と倫理研修をしました。 要件事実は、まず講義を聞いて、夕方に建物明渡請求事件の起案がありました。一度、要件事実の基本書を素読したとはいえ、毎回の予習をこなすのは大変でした。

理研修ではテーマが与えられ、そのテーマにつき、4、5人で議論しました。グループの個性がでて面白かったです。

特別研修は、15人ほどのグループに分かれ、12テーマほどの課題をこなしていきます。1-10までは、訴状や答弁書の書き方を学び、その後、模擬裁判をします。平成30年度の模擬裁判は、金銭請求訴訟は尋問を、建物明渡請求訴訟は和解を行いました。

2019年度合格者に言いたい。 口述試験で不合格になることはほぼないので、筆記試験の結果発表後すぐに勉強をはじめたほうが良いと思います。

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司法書士新人研修

            <p><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BB%CA%CB%A1%BD%F1%BB%CE">司法書士</a>試験に合格すると、日本<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BB%CA%CB%A1%BD%F1%BB%CE">司法書士</a>連合会が主催する研修と<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CB%A1%CC%B3%BE%CA">法務省</a>が主催する研修があります。</p>


前者は、中央研修とブロック研修です。

中央研修では、インターネットで受講するeラーニング(前期課程)と法務局管区ごとに3日間集合する研修(後期課程)があります。

平成28年までは全国を二つに分け、関東と関西に分かれて受講していましたが、同29年より前期課程をインターネットで受講する事になりました。単に聴くという講義だけでなく、単元毎に確認テストもあるので意外に大変です。

ブロック研修では、法務局の管区ごとのブロックに分かれて受講する研修で、ブロックごとに内容や回数が異なります。

また司法書士会によっては、単位会ごとに数日間の研修が行われるところもあります。

 


後者は、特別研修です。

司法書士法改正により、100時間研修の受講を修了し、簡易裁判認定考査に合格した司法書士は、簡易裁判所の代理権を取得することができます*1

 

研修では、司法書士の3条業務だけでなく、歴史・税金・接客マナー等を座学や討論で身につけることができます。


また研修後には、ほぼ毎回飲み会が開催されるので、いままで関わることのできなかった方といろいろな話ができ仲良くなれるので、来年度以降の合格者は、体力とお金続く限り参加されたほうが良いと思います。


前回記事にした名刺をお忘れなく。。。

 

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*1:

司法書士法第3条第2項
 前項第六号から第八号までに規定する業務(以下「簡裁訴訟代理等関係業務」という。)は、次のいずれにも該当する司法書士に限り、行うことができる。

一 簡裁訴訟代理等関係業務について法務省令で定める法人が実施する研修であつて法務大臣が指定するものの課程を修了した者であること。

二 前号に規定する者の申請に基づき法務大臣が簡裁訴訟代理等関係業務を行うのに必要な能力を有すると認定した者であること。

三 司法書士会の会員であること

名刺(合格祝賀会、研修用)

            <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BB%CA%CB%A1%BD%F1%BB%CE">司法書士</a>に合格すると、合格祝賀会やガイダンス、研修等で名刺を渡す機会が多くなります。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%FD%BD%D2%BB%EE%B8%B3">口述試験</a>後、名刺を2部作成しました。

ひとつは、

氏名

電話番号

メールアドレス

現住所(市区町村まで)

登録予定地

の記載したシンプルなもの。

もうひとつは

上記事項に加えて、

写真

LINE ID(QRコード付)

を記載したデザイン性のあるもの。

名刺交換するとその人の性格が分かるくらい

いろんな名刺を見ることができます。

LINE ID(QRコード

facebookQRコード

顔写真もしくは似顔絵

趣味、特技

将来の目標

裏面に挨拶 等

1日20枚くらいは交換するので、

個人的には顔写真があった方がよいと思います。

正直、名刺と顔が一致しない時があります(・_・;)

なお肩書に「司法書士」たる記載を入れては、絶対にダメです。

司法書士になるためには、

日本司法書士連合会の名簿に登録し、かつ司法書士会に入会する必要があるからです。*1

司法書士会のある役員さんによると、

名刺を見た人が司法書士だと思う表記はダメなようです。

よって、以下記載は微妙ですね(^-^;

△平成30年度司法書士試験合格

△平成30年度司法書士試験合格者

〇平成30年度司法書士試験合格(未登録)

また登録するに作成する名刺は、

同期や先輩司法書士にしか渡さないので、

あえて合格者である旨を入れる必要がないような気もします。

これから名刺を作られる方は、ご注意ください。

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*1:司法書士名簿の登録) 第8条 司法書士となる資格を有する者が、司法書士となるには、日本司法書士会連合会に備える司法書士名簿に、氏名、生年月日、事務所の所在地、所属する司法書士会その他法務省令で定める事項の登録を受けなければならない。

司法書士の入会及び退会) 第57条 第9条第1項の規定による登録の申請又は第13条第1項の変更の登録の申請をする者は、その申請と同時に、申請を経由すべき司法書士会に入会する手続をとらなければならない。

合格証書伝達式  

            <p>合格証書伝達式がありました。</p>

集合場所は、筆記試験を受験した地域を管轄する本局法務局でした。集合時間前に到着すると、何人か待機されていました。若干の緊張もありましたが、予備校の祝賀会でお会いした方もいらっしゃったので、すこし和みました。

 

開始時刻になると、来賓の紹介があり、地方法務局局長、司法書士会会長より挨拶を頂きました。

そして、受験番号が大きい方から順に名前が呼ばれたら起立し、最も若い番号の方が局長より合格証書が伝達されます。来賓の方が退席後、他の合格者にも総務課長より合格証書が伝達されます。

とうとう、自分の名前が呼ばれると、壇上へ合格証書を頂戴します。今まで欲しかった合格証書を見ると意外にシンプル。法務大臣の印影以外すべてプリント。少し拍子抜けになりましたが、やっと合格を確信しました(合格証書は文末に添付)。

その後、不動産、商業登記部門の首席登記官からのお知らせがありました。不動産からはオンラインの推進、商業からは相談票の書き方(意見、根拠が必須)につき詳しく説明していただきました。

 

次は裁判所の見学です。

まず、本人尋問の民事裁判を傍聴し、ラウンドテーブル、大法廷を見学しました。大法廷では法衣も着ることができ、どんなことがあっても不正に染まらないことを実感し、司法書士とし常に品位を保持したいと感じました。

 

司法書士会館に移動し、ガイダンスを聴講しました。

特に、これからの研修の説明があり、政治連盟、青年会の紹介がされました。

 

ガイダンス後は合格者や青年司法書士会の方、リクルーターと名刺交換後、懇親会でいろんな方とお話し、長かった司法書士試験に幕を閉じました。

 

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答案用紙開示請求(作成と発送編)

            <p>前回、答案用紙開示請求のメリットについて書きましたが、今回はその方法について備忘録として書いておこうと思います。</p>

 

本試験での答案用紙は、提出されたことにより公文書となり行政文書であることから「行政機関の保有する情報の公開に関する法律」により請求をすれば原則として開示されます。

 

その方法は。。。
法務省のHP(法務省:個人情報)から同請求書のひな形(ワード、一太郎)をダウンロードします。その用紙に各項目を入力し、収入印紙を300円貼付の上、以下添付書類とともに郵送します。すると、郵送してから3~4週間程度で自宅宛郵送されます。

 

1.運転免許証等の本人確認書類(裏書されている場合は両面)

2.住民票(30日以内に作成され,個人番号の記載のないもの。コピーは不可。)

3.返信用封筒(切手貼付、追跡できるレターパックライト等)

 

請求書の記載方法

1.請求する行政文書の名称等

「平成〇〇年度司法書士試験 筆記試験 
 午前の部 及び 午後の部多肢択一式答案用紙 並びに 午後の部 記述式答案用紙」

 

2.求める開示の実施の方法等

郵送希望の場合にはイに〇を記入。

  ア  事務所における開示の実施を希望する。
    <実施の方法> ① 閲覧 ② 写しの交付 ③ その他 (   )
    <実施の希望日>
  イ  写しの送付を希望する。

 

なお、合格者は実務についたとき、必ず行政文書開示請求をすることがあると思うので、練習だと思って一度請求するのがよいと思います。

補助者の方はご存知の「ある名変」のときですね。

 

また、基準点を超えられた方が「開示請求された答案」と「成績通知書」を辰巳法律研究所に送付すると以下リンクの特典があります。

開示請求答案(平成30年度司法書士試験・記述式)募集のご案内/辰已法律研究所

 特に松本先生(開示請求答案(記述)募集/平成30年度司法書士試験))と小玉先生

【ガイダンス動画】過去10年の開示答案分析結果からみる、2019年記述式対策 | 小玉真義(司法書士講師)のブログ)の記述分析レポートは、本試験の採点基準を含めて詳しく記載されているので、不安な試験の直前期に安心して勉強に取り組めると思います。 

 

著作権の関係から内容をお伝えすることができませんが、枠ごとの採点基準や以下の内容等が具体的に記されています。

不動産登記:

所有権更正や所有権登記名義人住所氏名変更をする場合に順位番号を特定する必要性の可否等

商業登記:

就任承諾書の通数をまとめて記載の可否等

 

それでは、行政文書開示請求書の雛型は以下のとおりです。

私もこれから霞が関法務省秘書課情報公開係(情報公開窓口)宛に郵送します。

                            ↓↓↓ 

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行政文書開示請求書

 

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答案用紙開示請求(昨年の今頃編)

            <p>昨年(平成29年)の今頃は、不合格という結果を受け入れることができず、勉強から逃げていました。</p>

 

と、言うのも、某予備校講師から「今年の合格は、間違いない。不合格になったら法務省に抗議しに行こう。」まで言われ、合格を確信していたからです。

特に記述には自信があったので、記述の点数には満足していませんでした。

 

そんな勉強には一切身が入らず、試験関係で唯一できることは、

行政文書開示請求」でした。

 

そして、開示請求してみると。。。

 

 

LECの記述式再現答案無料添削サービスに提出した答案と

本試験の答案にズレがあったことです。

それが、1カ所でなく数カ所も。。。

 

そこで気付きました。

本試験では模試とは異なる自分がいる。

対策をしないと来年(平成30年)も同じことになる。

と。

 

次の日から対策を考えました。

まずは、勉強できる環境を整えるため。答練パックを申込みました。

そして、試験当日レベルまで記憶を戻すために、12月31日までに全教科のインプットテキストの読み込みをするための計画を1週間かけて作りました。

 

後悔しても何もはじまらない。

試験勉強やるか、やらないか。

合格して司法書士になりたいのか、別の道へ行くのか。

決めたら猪突猛進でやるだけです。

そのときに考えたことです。

 

択一基準点を突破された受験生は、答案の開示請求をしてほしいです。

模試の採点とは異なる採点を本試験ではされます。

採点されない状態で開示されますが、気付く点が絶対あると思います。

(開示請求の方法は次回に。)

 

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口述模試(前日編)

とうとう明日は司法書士口述試験です。

緊張していますが、松本先生がおっしゃっていたように卒業式だと思いリラックスして受験してきます。

 

本試験に先立ち、長きに亘る受験生活を締めくくるため、今までお世話になった予備校に巡業することにしました。

そう口述模試です。

 

受験生活を振り返ると4つの予備校で講座を受講していました。

今回の模試の受験順でいうと

辰巳→TAC→伊藤塾→LECです。

 

模試受験条件は以下の通りでした。

(平成30年度合格向けなので、来年度以降を受験される方はご注意ください。)

 

辰巳

本年度司法書士試験筆記試験合格者なら受講歴や体験談の記載は不要で無料

 

TAC

本科生、早稲田合格答練、上級(総合)パック、上級パック等主要科目受講生は無料

それ以外は3000円

 

伊藤塾

伊藤塾司法書士試験科の有料講座を受講されたことのある方で合格体験記の執筆やアンケートにご協力いただける方のみ受験可能で無料

 

LEC

 

LECの主要講座(入門講座、実践力PowerUp講座、パーフェクトローラー講座、精撰答練[実力養成編][ファイナル編]等)の受講生は無料

それ以外は2000円

 

 

内容は以下の通りでした。

 

辰巳

各8問程度質疑応答したあとにフィードバック

先生の顔を見ることで正解・不正解がわかるので、本試験もこんな感じだろうな~と実感しました。

 

TAC

各5問質疑応答

各問毎に解説してくれるので、誤りがその場でわかり今後の対策になりました。

 

伊藤塾

各10問程度質疑応答したあとにフィードバック

一番深くまで問われたので、危機感を覚えました。

 

LEC

各10問程度質疑応答

正誤の講評はなく(ひたすら模試を受けたので、おそらくできてたのであろう。)、試験会場の様子等体験談を聞くことができました。

 

各社受験すると重複する質問があったので、それを重点的に復習して本番に挑みたいです。

ただ、募集株式の有利発行や根抵当権確定後にできることなど、3ヶ月前なら即答できた内容も確実に忘れ、最終合格まで油断はできないですが。。。

 

 

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